図書室の吉野君
「いつから、ここにいるの。」


ここの本を読み終えるということは、相当な時間図書室にいついているのだろう。


「死んだときから、ずーっとだよ。」


「ずーっと?」


「そ。」


吉野君は、死んでいることを気にしてないらしい。


そのくらい、ここにいたのだろうか。


1人で。


卒業することなく。
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