Butterfly 〜俺だけのお姫さま〜
女の子が駆け寄ってくる。



可愛らしい笑顔。



その笑顔に小学生だった俺は恋心をおぼえた。







「優里亜。今日からかかに住むことになった潮河さにょ。ご挨拶しなさい。」



「こんにちわ。よろしくお願いします。」



女の子は俺と母にペコッと頭を下げた。





「こちらこそよろしくお願いしますね。」



母も挨拶をする。





「ママ、優里亜この子と遊びたい。」


女の子が俺の手をぎゅっと掴んだ。




「いいわよ。じゃぁ、優里亜ノお部屋で遊びなさい。」



そう言うと、俺は女の子の部屋に残され、母と女の人はどこかへ行ってしまった。




そして、女の子は俺を部屋の中へと引っ張っていった。





「お名前なんて言うの??」


女の子が俺を見る。



「えっと.................俺は翔です。」




「翔くんって言うんだ。あたしは優里亜だよ。これからここに住むんでしょ??だったら、毎日優里亜と遊ぼ!!ね??」




これが俺と姫の初めての会話だった。
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