年上のアナタと大人の恋ができたなら
駿介side
紺野には今日は外出を入れないように前もって言ってある
なので朝からデスクに向かって書類とパソコンを
交互に睨みながら仕事をしている
会議の類も延長になったら困るので明日以降に変更した
約束の時間に間に合うように仕事をさくさくこなす俺を紺野は不思議そうに眺めていたがしらんぷりしておいた
彼女に会えるかと思うと自然と仕事も捗る
こんな気持ちは久しぶりのことだ
学生時代につきあった女性はいたが振られてから恋愛はご無沙汰だった
ここにきてこんなに気になる女性に出会うとは
今日彼女と会ったら何を話そう?まずは自己紹介だな
それから食事にでも誘うか?
いや会って2回めで食事に誘うのは警戒されるかもしれないな
とりあえず連絡先を教えてもらおう、今回はそこまでだな
あれこれ考えていると紺野が近づいてくるのが視界に入った
紺野は
「専務の希望どおり14時から1時間ほど空けてあります
30分程度なら時間を伸ばすことも出来ますのでその時はひとこと連絡ください
その間私はここにいますが急な案件が入った場合は電話するかもしれませんが
それはご了承ください」
「分ったそれでいい、悪いな紺野」
「いえ今回は特別です
ですがこの分のしわ寄せは明日来ると思ってくださいね」
と、にこっと微笑む紺野
まぁいつも紺野には無理を言っているから仕方ない
約束の時間まで再度書類に向き合った