年上のアナタと大人の恋ができたなら
受付で荷物を預けるとすぐさま会場へ
中は沢山の人で賑わっていた、こんなに沢山の人が
彼はぎゅっと手を握ると「はぐれないようにね」と言い
どんどん中に入っていった
何度も来て慣れているからか彼は落ち着いていた
私はと言うと緊張の極みでアタマしか下げていない気がする
名前を言うのもやっとだ
それでも何とか雰囲気に慣れてきたころ1組の男女が近づいてきた
「やあ駿介君久しぶりだね、いつ以来かな」
「ご無沙汰しています氷室社長、お元気そうで何よりです」
と言ったところで女性が何か話しかけてこようとしたがその前に駿介さんが切りだした
「彼女は国府田美月といって私のフィアンセです」と言った
え?と思い彼を見ると合わせてという目をされたので
「国府田美月です初めまして」と挨拶する
するとその女性は私を睨みつけた、そして
「ホントにフィアンセなんですか?指輪もしていないようですけど?」
「指輪は今オーダーしている最中ですよ
どうして貴方に嘘を言う必要があるんですか?
そもそも貴方には関係ないと思いますが」と返すと
彼女の顔が急に険しくなった
「麻衣やめなさい駿介君に絡むんじゃない
すまないね駿介君これで失礼するよ」と言い彼女を連れて離れていった