年上のアナタと大人の恋ができたなら
「これであの娘は片づいたな
で、氷室建設のほうだけど俺が話をしていいのか?」
「ああそのかわり俺も同席させてほしい」
「それじゃ仕事の話だといって氷室社長と娘をウチに呼ぼう」
「きっと女王様は喜んで来るんだろうけどね
その顔が崩れていくのを見るのが楽しみだ、俺も同席したいな」
「浩介ふざけるのはよせ、これは真剣な話なんだぞ」
「分ってるよ結果はちゃんと教えてよね
それだけのことはやったんだからお礼のひとつも欲しいよ」
「礼はそのうちするから」
「OK、じゃあ俺は仕事に戻るから」
そう言い浩介は手をひらひらさせて会議室を出ていった
数日後氷室社長と麻衣は桐生商事に来ていた
いつもなら社長室なのに副社長室に呼ばれたことに訳が分らずにいた
しばらくして副社長である亮介と駿介が入ってきた
「おまたせしましたね、お忙しいところご足労いただき有難うございます」
とソファーに腰かけるとさっそく話を切り出した
「さて今日は氷室建設とは取引中止したいと思いまして
来ていただきました」
「どういうことですか!?取引中止って
何かウチに落ち度でもあったんですか?」と慌てる氷室社長
「それはそちらのお嬢さんがご存じかと思いますが
そうですよね麻衣さん?」と言うと麻衣は顔色を変えて視線を逸らせた