年上のアナタと大人の恋ができたなら
「麻衣本当なのか?」麻衣が何も答えられずにいると
更に駿介からの話は続き
「そして後日彼女の店のHPに誹謗中傷の書き込みをして客が来ないよう仕向けた
書き込みをしたのはそこに写っている男です
男は麻衣さんから店に客が来ないようにしろとカネを渡されたそうですよ」
とその男と麻衣が写っている写真を指さしながら言った
他にもその店に入っていく写真や店内の防犯カメラに写っているものもあった
そこまで見せられると社長も言葉が出ないようで黙ってしまった
「営業妨害に脅し、ストーカーまがいの尾行
貴方から言われたことによる精神的苦痛なども考えて
こちらは訴訟も考えております」訴訟という言葉に氷室社長は顔をあげた
「待ってください、訴訟を起こされたらウチの会社は大打撃を受けます
なにとぞ穏便にお願いします」
「穏便ということは和解をご希望ですか?」
「はい取引中止と言うのも撤回していただけないでしょうか?」
とアタマを下げる社長、麻衣は隣で何も言えずただ俯いていた
「取引を続行するのにひとつ条件があります
それをのんでいただけるのであれば今までどおりのお付き合いを
させていただきたいと思っています」と言うと社長は
「条件とは?」
「今後麻衣さんには2度と私と婚約者に近づかないでもらいたい
できれば視界にも入ってほしくない、酷い言い方かもしれませんが
麻衣さんはそれだけのことを彼女にしたんです」