年上のアナタと大人の恋ができたなら
●Child friend Shinichi Hirose
それは一通の通知から始まった
「同窓会?」
「はい高校のなんですけど行ってきてもいいですか?」
「それは金沢でってことだよね」
「はい日帰りではちょっと厳しいので実家に1泊しようかと」
「・・・それ俺も行きたい」と駿介さん
「でも駿介さんは出られませんよ」
「そうなんだけど1人で行かせたくない」
「一緒に来ても家で留守番になりますよ」
「それでも一緒に行きたい」と珍しく粘る駿介さん
「私は構いませんけど休みとれるんですか?」
「紺野に言って調整してもらうから」
「分りましたじゃあ出席で」
と言うと早速紺野さんに電話していた
どうしたんだろう、いつもならこんなに言ってこないのに
「駿介さん何かあったんですか?」
「いや別に何もない」
「じゃあどうして急に駄々をこねるみたいに行きたいだなんて」
「・・・気になるんだ」ぼそっと呟く駿介さん
「気になるって?」
「美月って高校生のときつき合ってた男とかいた?」
「それはまぁいましたけど」
「そいつも同窓会に出る?」
「多分出ると思いますよ、今も地元だし」
「・・・」