年上のアナタと大人の恋ができたなら
「この間ここでスケッチブックを開いて一心にデッサンしてただろう?
あの時のキミって眉間にシワをよせたり、かと思ったらにこにこしたりして
その表情ひとつひとつに魅せられた、キミから目が離せなかったんだ
あの時もう惹かれていたんだと思う、だから声をかけた」
私は返す言葉もなくただ桐生さんの話を聞いていた
ひとめぼれってそんなのあるの?
「出来ることならすぐにでもつき合いたいと思っている
だがお互いのこと何も知らないだろう?
だから当分はお互いを知ることから始めたいと思ってるんだが
キミはどうかな?ダメかな」と顔を覗きこまれてしまった
私は顔が熱くなるのを感じた
「ダメではないですけど・・
もしそこから始めてもその先も進展がなかった時は」
「うんその時はキミの思っているとおりにする」と桐生さんは言った
「じゃあそういうことでよろしく」
と言う訳で私たちの付き合いはスタートしたのだった