年上のアナタと大人の恋ができたなら
「その彼とは電話とかもしたことないの?」
「卒業後1度だけ電話で話しました、東京はどうだとか
仕事はとか」
「それ以外の話は?」
「うーん特にないですね、近況報告だけして電話切りましたから」
「そっか」とほっとする駿介さん
「私が好きなのは駿介さんですから」そう言うと彼に凭れかかった
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あっという間にやってきた同窓会当日
結局駿介さんも一緒にきてウチに泊まることになった
支度を済ませて出掛けようとすると
「終わったら連絡して迎えにいくから」
「分りました、そんなに遅くはならないと思うので」
「気をつけて」とビーとクーパーを抱っこしながら言う駿介さんに苦笑しつつ
行ってきますといって家を出た
会場であるホテルに着くともうほとんど集まっているのか
たくさんの人でごったがえしていた
入り口で名前を書き中に入ると懐かしい顔があちこちで見られた
高校の時仲の良かった友達と昔話に話を咲かせていると肩を叩かれた
振りむくと
「慎ちゃん」
「よう久しぶり、元気そうだな」と軽く手を上げた
「慎ちゃん雰囲気変わったね、何だか大人っぽくなった」
「そりゃ俺だってもう23だしな、いつまでもガキじゃないよ」
「今何してるの?」
「こっちで普通にサラリーマンしてるよ
そういう美月は?夢叶ったのか?」
「現在進行形中だよ、少しづつ進んでる」