年上のアナタと大人の恋ができたなら
●Brothers' bond
同窓会から数週間が経ったある日私と彼はある所を訪れた
扉をあけるとからんと可愛い音とコーヒーの良い香りがした
「いらっしゃいませ」
「こんにちはお久しぶりです」
「よく来てくれましたね、ひょっとしてそちらが?」
「桐生駿介です、その節は有難うございました」
「いえ仲直りできたんですね良かったです」
私たちは窓側の席に座りコーヒーをオーダーした
「良い眺めだな、海が目の前だ」
「こんな所に住めたらステキですね」とちょっとうっとり
「さすがにこっちだと仕事通うのは厳しいかな」
「おまたせしました」とコーヒーを2つ持ってきた
「あの征君は?」
「今日は大学です、でもじきに来ると思いますよ
今日はバイトの日なので」
「征君?」
「マスターの弟さんです
あのケンカした日砂浜に座りこんで海を眺めていたところを
征君が見つけてくれてこのお店に連れてきてくれたんです」
「どうも口が悪くてすみませんでしたね
言いたい放題言わせてしまって」