年上のアナタと大人の恋ができたなら

「そんなことありません、言われてみればそうだって思いましたもの」

「どんなアドバイスされたの?」

「さっさと謝って仲直りしな、ごめんってひと言言えば済むことだろ
小学生だって言えるぞって」くすくす笑うと

「確かに正論だな」

「征君に教えられましたよ」

「思ったことはつい口に出てしまうところがありましてね
それが原因で拗れたりするんですけど
まぁ唯一間違ったことは言わないのが幸いですね」

「良い弟さんをお持ちで羨ましいです」

「征君って親近感があるんですよ
私にもあんな弟がいたらいいなーって思っちゃいました」

「ほら征、良かったな」とドアに向かって言うマスター
駿介さんと一緒にドアを見るとほんのり顔を赤くした征君が立っていた

「お帰り征」

「征君久しぶり、お帰りなさい」

「いらっしゃい」とぼそっと言うとカウンター奥に行こうとした

「征何を恥ずかしがってるんだ?」

「恥ずかしがってねーよ」と更に顔を赤くする征君

「征君初めまして桐生です」と言うと

「アンタが美月のカレシ?」

「ああキミのおかげで仲直りできたよ有難う」

「仲直りできて良かったな」

「うん有難う征君」と言うと更に顔を赤くしていた


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