年上のアナタと大人の恋ができたなら

「桐生さんってカッコいいな何してる人?」

「あのね桐生商事で副社長やってるの」

「副社長か、会社の中でも上から2番目だな
桐生さんっていくつ?」

「今31歳だよ」

「9個上か、年だけ聞くとかなり上だな
実際会って話してみると実年齢よりも若く感じるけど」

「私もね初めて会った時もう少し下に見えたんだけど
話してみるとやっぱり年相応だって思ったの
色々教わることも多くて人生の先輩だね」

「人生の先輩か」

「征君にはそういう人いないの?」

「うーん大学では勉強とバイトでいっぱいいっぱいで
あまり付き合いとかしてこなかったからそう思える人とは
出会えてない」

「そっかでもこれから社会に出たら私みたいにそういう人に出会えるかもね」

「出会えるかな?」

「出会えるよ、実際私たちこうやって出会ってるんだから」

★----------★

「美月ちょっといいかな?」と席を少し離れると

「どうしたんですか駿介さん」

「征君と少し話したいんだけど」

「征君と?」

「ああビジネスの話を」

「ビジネスってまさか」

「ここではあくまでも話すだけ
話を聞いたあとでどういう決断を下すかは
彼しだいなんだけどね
でも凄く興味ある、良い人材だと思ってる」

「分りました」と言うと駿介さんは征君の前に座り話し始めた


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