年上のアナタと大人の恋ができたなら
大学も4年になると就職活動に勤しむまわりを横目に
俺はやりたいことが見つからずにいた
最悪就職浪人も考えていたところに救世主が登場したと言う訳だ
その日はバイトが入っていたので講義が終わったあと
そのまま店に向かっていた
ドアを開けると店内に美月がカレシと一緒にいるのが見えた
やれやれ仲直りしたみたいだな
その後美月と話をしているとカレシが俺に話があるという
俺の目の前に座るとさっそく仕事の話をし始めた
真剣に話すカレに俺はあっという間に引きこまれていた
要はウチの会社に来ないかという誘いだった
ただしひいきなしで堂々と試験を受け採用されてこいとのこと
待ってると言われたらもう他のことは考えられない
俺はこの瞬間やりたいことが見つかった
後に桐生商事の採用を見事勝ちとり俺は大学を無事卒業した
採用されたことを話すと美月も駿介さんも自分のことのように喜んでくれた
家に呼ばれて御馳走をふるまってくれたのは今でも忘れられない
とりあえずスタートラインに立つことは出来た
これからは自分のチカラで駿介さんの所まで上っていく
それを目標に毎日頑張っているのだが実は駿介さんは俺を秘書にと
考えていたことは俺はこの時まだ知る由もなかった
俺が駿介さんに付いて仕事をするようになるのはもうそこまで来ていた