年上のアナタと大人の恋ができたなら
「お早うございまーす」お店に顔を出すと
待ってましたとばかりに小百合さんが近づいてきた
「どうだった?」と顔を近づけて聞かれ1歩後ろに引いてしまった
「好評でしたよ、いたく気に入ってくれて購入していただけました」
「あら良かったわね、ってそうじゃなくて相手の男性のことよ
話をしたんでしょ?どうなったの?」
「友人としてお付き合いすることになりました」
「友人?恋人じゃなくて?」
「だって会うの昨日でまだ2回目ですよ
お互いのこと何も分らないのに恋人なんて無理ですよ」
「告白されたんだ?」とにんまりする小百合さん
「あっ」引っかかった小百合さんてば
「でもまあ確かに何も知らないのにいきなり告白されても迷うか
でも会って2回目で告白してくるということは向こうはかなり本気ね
彼と話した印象はどうだった?」
「話をしていて楽しかったです
なんていうのかなもっと話したいなって想わせるような感じで」
「ふーん」とにやにやする小百合さん
「まぁ焦らずにゆっくりお互いを知っていくことね
それまで相手が我慢できればいいけど」
我慢?
「さておきそろそろお店を開けましょうか」
「はい」