年上のアナタと大人の恋ができたなら
彼が店を出て言った途端、小百合さんが声をかけてきた
「やっぱり実物の桐生さんはカッコいいわねーちょっとグラっときちゃったわ」
とため息をついていた
「小百合さんダンナ様はいいんですか?」
「もちろん主人が1番よ、桐生さんはあくまでも観賞」
「観賞?」
「そっ、たまにはそういう息抜きがあってもいいでしょ?主人にはナイショよ」
ふふっとウィンクした、小百合さんてば・・・
しかし男性用か、この店は女性客が多いから女性用ばかり作っていたけど
男性客も増やしたいなら男性用も考えたほうがいいのかな?と思っていると
「焦っちゃダメよ、女性用とか男性用とかお店のこととか
無理に考えなくてもいいんだからね
あくまでも美月ちゃんのペースでやっていけばいいのよ
無理して作っても良いモノは出来ないわよ」
確かにそんなに一度にたくさん作れないし
あれもこれもと手をつけてしまうと失敗する可能性もある
中途半端な商品はお店に置きたくない
「それに美月ちゃんの商品じわじわ人気が出てるんだから
ここで無理してほしくないわ、ね?」
「小百合さん有難うございます」
と話しているとお客様が入ってこられた
「「いらっしゃいませ」」と2人ハモりお店を再開させた