年上のアナタと大人の恋ができたなら
「ちょっとぐらいは無理するよ、美月と初めてのクリスマスだからね」
そう言うと肩を抱き寄せられた
「そういえばこれ見ましたよ」と1冊の雑誌を彼に見せた
「それ見たんだ」と興味なさそうな駿介さん
「実は小百合さんが見つけて買ってきてくれたんです
これって有名なビジネス雑誌ですよね、いつ取材されたんですか?」
「2ヶ月くらい前かな?
明日の経済を担う注目の会社とか、だったような?
ホントなら社長か副社長のどちらかがインタビューを受ける予定だったんだけど
2人とも忙しくてスケジュールが合わなくて俺にまわってきたんだ」
と言いながら雑誌をパラパラ捲る
「こうやって雑誌に載ると何だか有名人みたいですね」
「全然有名じゃないよ、ただの一会社の一専務だし
美月にベタボレなただの1人のオトコだよ」
私が顔を赤くしているとちゅっとキスされた
「愛してる」と駿介さん
私が彼の肩にアタマを乗せるとぎゅっと抱き寄せられた