年上のアナタと大人の恋ができたなら

彼の顔を覗きこむとほんのり顔を赤くしてこっちを見た

「俺もこれから先もずっと美月と一緒にいたい
美月の隣にいるのはいつも俺でありたい、俺と同じ気持ちで良かった」


「さぁ髪を乾かしましょう、ホントに風邪引いちゃいますよ」

そう言うと立ちあがってドライヤーを点けた
そのあとはいつもの私たちに戻った
そして今日の事を話していると

「え?家に帰されたんですか?」

「ああ仕事に集中できなくてケータイばかり触ってたら
紺野に帰れって怒られた」さすが紺野さんちょっと苦笑

「そういう美月は今日何してた?」

「鎌倉行ってました
とは言ってもただぼんやりと海を眺めていただけですけど」

そう言えば今日お世話になった兄弟のことを思い出していた

「そこでステキな兄弟にあったんです
駿介さんとケンカしたこと話したら親身になってくれて
コーヒーとホットサンド御馳走になっちゃいました
お店の宣伝をしてくれるならってお会計チャラにしてくれたんです
仲直りしたら今度は一緒に来いって言ってくれて
あの兄弟に会ってなかったらまだ言いだせなかったかも」

「美月はホント良い出会いが多いな、会う人皆良い人たちばかりだ
羨ましいよ」

「今度一緒にそのお店に行きましょうね
ホントに良いお店なんですから」

「そうだな俺たちを仲直りさせてくれたんだ
お礼がてら行こう」


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