年上のアナタと大人の恋ができたなら

そろそろ上がり時間だ、時計を見ていると

「美月ちゃんちょっといい?」と小百合さんに声をかけられた
店の奥の控室に入ると

「実はね最近雑誌でお店も知られるようになったでしょ
そのおかげで客足は増えたけど今まで2人体制だったじゃない
忙しいときだけヘルプを入れてるだけじゃ一時しのぎだと思うの
それでね今後は常時3人体制にしようかと思ってるの

今のところ木村君が大学がない時入ってくれるって言ってるんだけど
彼もそろそろ就職活動しなくちゃいけないでしょ?
なので木村君が入れない時用にもう1人入れようと思ってるの
それでもし良かったら美月ちゃんに私のサポートをしてもらえないかなと思って」

「小百合さんのサポート?」

「サポートと言っても難しく考えないで
要は店だけではなく裏方も手伝ってほしいの

実際お店のブログもたまに美月ちゃんにやってもらってるでしょ?
それを美月ちゃんに任せるから好きなようにやってみて
分らないことがあったら私がいるから何でも聞いてくれていいから

そうやって少しづつ事務の仕事もやってほしいの
で、出来れば将来は事務メインでやってもらいたい

ただ美月ちゃんは自分のアクセサリー作りもあるから
あくまでもそっち優先で・・
その合間に事務を手伝ってもらえたらなって思っている」

「考えさせてもらっていいですか」

「もちろんゆっくりで構わないわ急がないから
今までどおりお店のほうお願いね」

「はいそれじゃお先に失礼します」

「お疲れ様」


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