年上のアナタと大人の恋ができたなら

駿介side


小百合さんから聞いた話によると

店が忙しくなってきて2人では店がまわらなくなってきたので
もう1人増やすことを考えているらしい

美月はあの店ではオーナーである小百合さんの次に勤務歴が長いので
店のことには詳しい
なので美月を店長に自分は裏方専門になることまで考えていたとか

だが美月はアクセサリー作りをしながら店をやっていきたいと
以前から言ってたのを聞いていたためなかなか言いだせなかったらしい

返事はゆっくりでいいと言ったが美月のことだ
真剣に考えているんだろう、その姿が目に浮かぶ


「私は美月ちゃんが好きだし美月ちゃんの夢を応援したい
私が持っている知識を美月ちゃんに余すことなく伝えたい
時期的にもそろそろ次のステップに進んでいいかなって感じたので
昨日思いきって話しちゃいました」

「その時の美月ってどんな感じでしたか?」

「目をきらきらさせてましたよ
多分あの目はすぐにでも返事したそうでしたね
でもあえてしなかったのはまずアナタに話したかったんでしょう」

その時の美月の顔が目にうかぶ
美月は本当に良い人たちに支えられているんだな
そう思うと無性に美月に会いたくなった


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