【続】Believe*Future

想いの過去




(陽翔の過去)


どこにでもある普通の家庭で不自由なく幸せに暮らしていた。

俺は父さん、母さん、兄の4人家族。
でも、俺が4歳の時に母さんが病気で他界した。
それでも、3人でも幸せだった。
父さんは俺たちをを大切に育ててくれた。


俺が中学に上がった頃、父さんに好きな人がいて、付き合ってる人がいる事を父さんに言われて知った。
俺は嬉しかった。父さんが幸せになることが。


父さんの彼女の名前は幸音さん。
幸音さんは、俺たちと顔を合わせてから、よく家に来るようになった。

幸音さんも俺たちのことを凄く可愛がってくれた。今も母さんがいたらこうなのかな?って思えた。


そして、半年経って幸音さんは俺たちと一緒に暮らすようになった。
俺たちは嬉しかった。

何も起きない。何も問題はないと思ってた。幸せに暮らせると…。

父さんと幸音さんは歳が12、離れていた。


俺は学校が半日で終わったから、早く家に帰れた。

家の鍵は開いていた。
兄と幸音さんの靴があった。
早く帰ってきてたんだと思い、2人を探した。
それがいけなかった…。


兄の部屋から2人の奇妙な声が聞こえ、覗いてしまった。
ベッドの上に兄と幸音さんが裸で抱き合っていた。

俺は吐き気がした。
父さんと幸音さんが仲良く一緒にいる姿が頭の中に映ってるはずなのに、目の前で兄と幸音さんが…
俺はすぐさま離れ、家を出た。
中学生の俺でも分かる。
あの光景がどんな行為をしているかなんて…
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