-LAST EDEN-
部屋に入ってまず思ったのが、狭いということ。

玄関から部屋に続く廊下の左手には調理用品が1つもないシンクとコンロ、右手には靴箱とドアが2つ。

背中から『右のドアがトイレだから。』と説明が飛んできた。

ああそう、と流して部屋に入ると、雑然としているというか整然としてるというか。

必要最低限の家具しかないのに部屋がもので溢れてる印象だった。

適当に座って、といわれたけど座るスペースなんか布団の上しかなかったから必然的にそこに座ることになる。

あたしたちはなんとなくテレビをつけて、見る、というよりは眺める感じでたわいもない会話をした。
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