-LAST EDEN-
敬斗の隣は居心地がよくて。

今日初めて会った人なのに、なぜか安心感があった。

さっき頭を撫でられてから、敬斗はあたしの髪によく触れるようになった。

撫でてみたり、指にくるくると巻き付けてみたり、くしゃくしゃにしてから元に戻してみたり。

何してるの、と聞くと結愛の髪柔らかくていい匂いするから、という。

楽しいの?と聞くと、楽しい、と微笑む。

それならいい、と思った。

人に触れられるのは好きじゃないし、むしろどっちかというと嫌いなんだけど敬斗なら、別にいい。
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