-LAST EDEN-
『ユウ、俺の方見て』

顔をあげると敬斗の顔は真っ赤だった。

少しの間をおいて、俺でいいの?と聞く。

頷くと敬斗は腕をのばして、あたしを抱き寄せて。

力いっぱい抱きしめられるのは苦しかったけど。

慣れれば居心地はよくて、彼の匂いや温もり、抱きしめる腕の力の強さとか、すべてが愛おしく思えた。

そして、


このまま殺してほしい、とも。
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