-LAST EDEN-
しばらく抱き合って、このまま抱いてほしいと思ったけれど言えるわけもなくて。

もう少しだけこのままいたい、と思ったけれど、敬斗の『送る』という言葉によって遮られた。

それでも素直に自分の気持ちを伝えられたら、まだ可愛いげがあるんだろうけど。

わかった、と一言だけ言って帰る支度をしようとすると、背後で敬斗が吹き出した。
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