-LAST EDEN-
わかった、とだけ答えると敬斗はよろしい、とでも言うようにあたしの頭を撫でた。

その頃には家の近くまできていて、お別れを言わなくてはいけなかった。

少し寂しくて、でもあたしの領域に踏み込む人と離れられてほっとした。

『送ってくれてありがとう。会えてよかったわ』

これで終わり。

またこの瞬間からいつもの世界に戻る。

それだけなのに。
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