副社長と秘密の溺愛オフィス
「紘也さん、わたしの最初の相手になってくれませんか?」
じっと彼を見つめる。自分でも大胆なことをしている自覚はある。ぎゅっと拳を握り震える指を隠した。
紘也さんはあのときの冗談を真に受けたことに、驚いているのかもしれない。まともに顔を見ることができなくなって、わたしは顔を俯けた。
「明日香……君は後悔しないのか?」
コクンとうなずく。
どうか……これ以上は何も聞かないで—―。
彼の手が伸びてきて、思わずビクッとしてしまう。そんな様子の私を見て彼は小さく笑った。彼がわたしの手からマグカップをとり、それをテーブルに置いた。そしてわたしのほうを向き、その大きな手でわたしの頬を包みこんだ。やさしく上を向かされて、彼から目が離せない。
自分から言い出しておいて不安がるわたしを、彼は今までに見たことのないような優しい目で見つめていた。
「後悔なんか――させるつもりないけどな」
「んっ……――っ」
いきなり唇がふさがれ、驚いて目を見開いた。しかし触れた唇から彼の情熱が伝わってくると、ゆっくりと瞼を閉じて彼のキスに応えた。角度を変えて繰り返されるキス。
彼は手をわたしの髪に差し入れ、おおいかぶさるようにして、激しいキスを続けた。
次第に息苦しさを感じたわたしは薄く唇を開く。するとそれを狙っていたかのように、紘也さんの舌がわたしの唇を割って侵入してくる。慌てたわたしは舌をひっこめたが、無駄な抵抗だった。
あっという間にわたしの舌をからめとり、吸い上げた。甘い唾液がわたしに流れ込む。それは麻薬のようにわたしの思考をとろけさせ、夢中にさせた。
気がつけば体も心も彼に預けて、与えられる心地の良いキスに夢中になっていた。
「ん……ふっ……あん」
「かわいい声、出すんだな」
唇を触れ合わせたまま、彼が笑った。恥ずかしくなったわたしが顔を背けようとすると、また彼に唇を奪われる。
じっと彼を見つめる。自分でも大胆なことをしている自覚はある。ぎゅっと拳を握り震える指を隠した。
紘也さんはあのときの冗談を真に受けたことに、驚いているのかもしれない。まともに顔を見ることができなくなって、わたしは顔を俯けた。
「明日香……君は後悔しないのか?」
コクンとうなずく。
どうか……これ以上は何も聞かないで—―。
彼の手が伸びてきて、思わずビクッとしてしまう。そんな様子の私を見て彼は小さく笑った。彼がわたしの手からマグカップをとり、それをテーブルに置いた。そしてわたしのほうを向き、その大きな手でわたしの頬を包みこんだ。やさしく上を向かされて、彼から目が離せない。
自分から言い出しておいて不安がるわたしを、彼は今までに見たことのないような優しい目で見つめていた。
「後悔なんか――させるつもりないけどな」
「んっ……――っ」
いきなり唇がふさがれ、驚いて目を見開いた。しかし触れた唇から彼の情熱が伝わってくると、ゆっくりと瞼を閉じて彼のキスに応えた。角度を変えて繰り返されるキス。
彼は手をわたしの髪に差し入れ、おおいかぶさるようにして、激しいキスを続けた。
次第に息苦しさを感じたわたしは薄く唇を開く。するとそれを狙っていたかのように、紘也さんの舌がわたしの唇を割って侵入してくる。慌てたわたしは舌をひっこめたが、無駄な抵抗だった。
あっという間にわたしの舌をからめとり、吸い上げた。甘い唾液がわたしに流れ込む。それは麻薬のようにわたしの思考をとろけさせ、夢中にさせた。
気がつけば体も心も彼に預けて、与えられる心地の良いキスに夢中になっていた。
「ん……ふっ……あん」
「かわいい声、出すんだな」
唇を触れ合わせたまま、彼が笑った。恥ずかしくなったわたしが顔を背けようとすると、また彼に唇を奪われる。