30センチのきょり


あの女の子たちはなにかを察したのかどこかへ行ってしまった。



この私が、再会して泣くの…?


そんなの私のプライドが許さない。


だって、昔好きだっただけで今はなんとも…っ。



なのに、なんでだろ。


「…雪?どしたっ?」




いつの間にか、頬に雫がいくつも流れていた。


泣いたの、久しぶりかも知れない。

< 16 / 33 >

この作品をシェア

pagetop