30センチのきょり


そのまま、私の腕を掴んでそこから歩いて行く。



「あ、あの!」


手離してー…


痛いですー…


「ごめん、なんかやばそうだったから」


パッと話された手。


助けて、くれたんだ。


「いえ、ありがとうございました」


あ、

1つ聞きたいことある。


「あの、どうして私の名前知ってたんですか?」

「え?」


この人、雪って呼んだよね?

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