クールアンドドライ
早くも、その時が来てしまった。
7月1日、私は、三課に異動になった。
「今日から、お世話になります。滝本です。宜しくお願いします。」
朝礼での挨拶の後、そのまま引き継ぎのため、課長のデスクの前に立つ。
三課の課長は、想像していたよりもずっと若く、なかなか好みの塩顔だった。
その顔だけは好みの課長が、一冊のファイルを渡してきて、「コレが、前任者からの引き継ぎ事項だ。」と言ってきた。
三課の課長の横に立てられたボードには、個人の成績表が貼り付けられている。
「三課は、個人でやっているから、まぁ、宜しく頼む。」それだけ言うと彼は、パソコンを立ち上げ、書類に目を通し始めた。
これで、引き継ぎ終了ということ?
あまりにも拍子抜けする引き継ぎだ。
一応、頭を軽く下げ、与えられたデスクへ向かった。
やっていける気がしない。
なんだろう?この雰囲気。
個人でやってると課長が言った通り、営業の人達の行動は、バラバラだった。
パソコンで作業する人。電話している人。
外回りに出て行く人は、特に周りの人に声をかけることなく出て行ってしまう。
右も左も分からないまま、渡されたファイルを開いた。
前の担当者は、とても真面目で几帳面だったみたい。
とても丁寧に、引き継ぎに関する事柄が纏められていた。
これなら、なんとかなりそうだ。
ファイルを捲り、定期点検の時期が近い会社に、電話をかけ始めた。
7月1日、私は、三課に異動になった。
「今日から、お世話になります。滝本です。宜しくお願いします。」
朝礼での挨拶の後、そのまま引き継ぎのため、課長のデスクの前に立つ。
三課の課長は、想像していたよりもずっと若く、なかなか好みの塩顔だった。
その顔だけは好みの課長が、一冊のファイルを渡してきて、「コレが、前任者からの引き継ぎ事項だ。」と言ってきた。
三課の課長の横に立てられたボードには、個人の成績表が貼り付けられている。
「三課は、個人でやっているから、まぁ、宜しく頼む。」それだけ言うと彼は、パソコンを立ち上げ、書類に目を通し始めた。
これで、引き継ぎ終了ということ?
あまりにも拍子抜けする引き継ぎだ。
一応、頭を軽く下げ、与えられたデスクへ向かった。
やっていける気がしない。
なんだろう?この雰囲気。
個人でやってると課長が言った通り、営業の人達の行動は、バラバラだった。
パソコンで作業する人。電話している人。
外回りに出て行く人は、特に周りの人に声をかけることなく出て行ってしまう。
右も左も分からないまま、渡されたファイルを開いた。
前の担当者は、とても真面目で几帳面だったみたい。
とても丁寧に、引き継ぎに関する事柄が纏められていた。
これなら、なんとかなりそうだ。
ファイルを捲り、定期点検の時期が近い会社に、電話をかけ始めた。