クールアンドドライ
噂に振り回されることもなく、時間は平和に過ぎていった。
吉沢さんとは、少し距離が近くなった気がするけど。
11月に入ったころ、姉が出産した。
その週の土曜日に姉の病室を訪ねた。
「可愛い~~。今度は女の子で良かったね。」
産まれて、2日目の赤ちゃんは、まだ目も見えてなくて、うつらうつらとしている。
びびりながらも、抱っこさせてもらった。
ちっちゃくて、軽くて、でも温かくて。
ああ~、こんな私でも癒やされる。
姪っ子の話を姉としていると、ひろにぃが入ってきた。
「咲希ちゃん、来てたんだ。」
「うん、生まれたての赤ちゃんって可愛いね~。」
ほぼ、抱っこしている赤ちゃんをみていたから気づかなかった。
ひろにぃの後からはいってきた人物に。
「へー、本当にちっちゃいなぁ。」と覗き込まれて、びっくりした。
「課長も来てたんですか?」
大きな声を出したためか、腕の中姪っ子が、ぐずり出した。
「ああ、ごめんねー。お姉ちゃん、お願い。」
姉に抱かれると、落ち着いたのか、またうつらうつらと眠りだした。
ずっと父親であるひろにぃにくっついたままの、甥っ子が目に映る。
どこか、寂しそうで、声をかけた。
吉沢さんとは、少し距離が近くなった気がするけど。
11月に入ったころ、姉が出産した。
その週の土曜日に姉の病室を訪ねた。
「可愛い~~。今度は女の子で良かったね。」
産まれて、2日目の赤ちゃんは、まだ目も見えてなくて、うつらうつらとしている。
びびりながらも、抱っこさせてもらった。
ちっちゃくて、軽くて、でも温かくて。
ああ~、こんな私でも癒やされる。
姪っ子の話を姉としていると、ひろにぃが入ってきた。
「咲希ちゃん、来てたんだ。」
「うん、生まれたての赤ちゃんって可愛いね~。」
ほぼ、抱っこしている赤ちゃんをみていたから気づかなかった。
ひろにぃの後からはいってきた人物に。
「へー、本当にちっちゃいなぁ。」と覗き込まれて、びっくりした。
「課長も来てたんですか?」
大きな声を出したためか、腕の中姪っ子が、ぐずり出した。
「ああ、ごめんねー。お姉ちゃん、お願い。」
姉に抱かれると、落ち着いたのか、またうつらうつらと眠りだした。
ずっと父親であるひろにぃにくっついたままの、甥っ子が目に映る。
どこか、寂しそうで、声をかけた。