クールアンドドライ
「滝ちゃんって、吉沢くんと付き合ってるの?」
会社近くのファミレスで、注文を済ませた後で、藤森さんはそう訊いてきた。
とても、迷った末に言い出した感じで。
ああ、なるほど~。
それで、最近様子がおかしかったのか、挙動不審というか、何というか。
まぁ、その理由が判った気がした。
だから、明るく答える。
「つき合ってませんよー。なんでそうなるんですか?」
「えっ、でも、最近仲が良いじゃない。」
「まぁ、同期なんで、話しやすいですけど、それだけですよ。最近、資料作りが面倒くさいからって、私に頼んでるだけですよ。」
「そう、・・」
少し沈黙が続いたあと、注文した物が運ばれてきた。
頼んだハンバーグランチを食べながら、なるべく軽い感じで、「藤森さんは、吉沢さん狙いなんですか?」と訊いてみた。
おお、分かりやすい。
彼女は、目の前でむせた。
「大丈夫ですか?」
コホコホと咳き込んだあと、「だ、大丈夫。」と言って、私が差し出した、水の入ったコップを受け取り、彼女は、少し水を飲んだ。
暫くして、彼女は食べながら、ポツポツと話してくれた。
杉本先輩が、人事部に異動になってから、藤森さんは、吉沢さんの資料作りを手伝うようになった。なのに、私が三課に異動したら、急に私と吉沢さんが仲良くなって、何だかモヤモヤしたこと。
決定的だったのは、私と吉沢さんがデートしてたという噂を聞いた時だった。
会社近くのファミレスで、注文を済ませた後で、藤森さんはそう訊いてきた。
とても、迷った末に言い出した感じで。
ああ、なるほど~。
それで、最近様子がおかしかったのか、挙動不審というか、何というか。
まぁ、その理由が判った気がした。
だから、明るく答える。
「つき合ってませんよー。なんでそうなるんですか?」
「えっ、でも、最近仲が良いじゃない。」
「まぁ、同期なんで、話しやすいですけど、それだけですよ。最近、資料作りが面倒くさいからって、私に頼んでるだけですよ。」
「そう、・・」
少し沈黙が続いたあと、注文した物が運ばれてきた。
頼んだハンバーグランチを食べながら、なるべく軽い感じで、「藤森さんは、吉沢さん狙いなんですか?」と訊いてみた。
おお、分かりやすい。
彼女は、目の前でむせた。
「大丈夫ですか?」
コホコホと咳き込んだあと、「だ、大丈夫。」と言って、私が差し出した、水の入ったコップを受け取り、彼女は、少し水を飲んだ。
暫くして、彼女は食べながら、ポツポツと話してくれた。
杉本先輩が、人事部に異動になってから、藤森さんは、吉沢さんの資料作りを手伝うようになった。なのに、私が三課に異動したら、急に私と吉沢さんが仲良くなって、何だかモヤモヤしたこと。
決定的だったのは、私と吉沢さんがデートしてたという噂を聞いた時だった。