クールアンドドライ
社内では、あまり接点がないおかげで、変に噂されている様子もなかった。
私が、噂に疎いだけかもしれないけど。
取りあえず、平和に過ごしていた、1月上旬の休日。
数少ない友達と会う事になった。
海外で仕事をしている彼女と会うのは、約1年ぶりだ。
「理香、久しぶりー。」
「咲希!」
待ち合わせの駅で、久しぶりの再会を果たした。
それから、駅近くのカフェで食事をすることにした。
注文を済ませて、お互いの近況報告をした後、理香が思い出したように言い出した。
「そう言えば、小林君、結婚したらしいよ。」
「へぇ、そうなんだ。」
理香とは、高校、短大と一緒だった。
小林君とは、私の一人しか居ない元彼だ。
小林啓太、合コンで知り合ったんだけど、目の前にいる理香の知り合いらしい。
その合コンは理香が幹事だったんだっけ?
「しかも、でき婚らしいよ。最低だよね、あいつ。」
「えっ?何で?」
「覚えてないわけ?奴にされたことを?」
「えっとー、別れた原因は覚えてますけど。」
「そうそう、出来ないって分かったら、あっさり捨てられたんでしょ。でもね、普通はそんなことないのよ。今だから言うけど、二股だったらしいよ。当時の咲希には、言えなかったけどさぁ。女癖悪い奴だったのよ。」
「えええ-「ちょっと、声!」
あっ、ヤバイ。
少し気まずくなったところで、注文したものが運ばれてきた。
私が、噂に疎いだけかもしれないけど。
取りあえず、平和に過ごしていた、1月上旬の休日。
数少ない友達と会う事になった。
海外で仕事をしている彼女と会うのは、約1年ぶりだ。
「理香、久しぶりー。」
「咲希!」
待ち合わせの駅で、久しぶりの再会を果たした。
それから、駅近くのカフェで食事をすることにした。
注文を済ませて、お互いの近況報告をした後、理香が思い出したように言い出した。
「そう言えば、小林君、結婚したらしいよ。」
「へぇ、そうなんだ。」
理香とは、高校、短大と一緒だった。
小林君とは、私の一人しか居ない元彼だ。
小林啓太、合コンで知り合ったんだけど、目の前にいる理香の知り合いらしい。
その合コンは理香が幹事だったんだっけ?
「しかも、でき婚らしいよ。最低だよね、あいつ。」
「えっ?何で?」
「覚えてないわけ?奴にされたことを?」
「えっとー、別れた原因は覚えてますけど。」
「そうそう、出来ないって分かったら、あっさり捨てられたんでしょ。でもね、普通はそんなことないのよ。今だから言うけど、二股だったらしいよ。当時の咲希には、言えなかったけどさぁ。女癖悪い奴だったのよ。」
「えええ-「ちょっと、声!」
あっ、ヤバイ。
少し気まずくなったところで、注文したものが運ばれてきた。