クールアンドドライ
目の前に、とてもおいしそうなグラタンがあるけど、ちょっと食べる気にならない。
マジか・・・二股だったんだ。
確か、ちょっと酔わされた帰りに彼の部屋に連れ込まれて、そこでことに至ったわけだけど、痛くて痛くて、途中で止めて、そのままなんか気まずくて、彼の部屋から逃げ帰ったんだ。
それから、暫く連絡無いなぁってこっちから電話をかけたら、着拒されてたっていうオチ。
それで、あの晩別れたんだと悟った。
その事を、理香は知っている。
「でも幸せそうで良かったよ。」
彼氏が出来たという報告は先ほどしたばかりだった。
「まぁ、幸せだけど。」
自分で言ってて、照れる。
「あの時の咲希ったら、自分のことばかり責めちゃって、男の方が悪いって言っても、聞く耳持たなかったもんね。」
「そうだったっけ?」
「そうよ、変なところでネガティブなんだから。」
ネガティブだったんだ、私。
そこで、ようやくグラタンを食べはじめた。
「咲希、今度こそ幸せにね。」
「うん、有難う。」
理香は、彼女なりに私の事を、心配してくれてる。
だから、元彼の事を話したんだろう。
マジか・・・二股だったんだ。
確か、ちょっと酔わされた帰りに彼の部屋に連れ込まれて、そこでことに至ったわけだけど、痛くて痛くて、途中で止めて、そのままなんか気まずくて、彼の部屋から逃げ帰ったんだ。
それから、暫く連絡無いなぁってこっちから電話をかけたら、着拒されてたっていうオチ。
それで、あの晩別れたんだと悟った。
その事を、理香は知っている。
「でも幸せそうで良かったよ。」
彼氏が出来たという報告は先ほどしたばかりだった。
「まぁ、幸せだけど。」
自分で言ってて、照れる。
「あの時の咲希ったら、自分のことばかり責めちゃって、男の方が悪いって言っても、聞く耳持たなかったもんね。」
「そうだったっけ?」
「そうよ、変なところでネガティブなんだから。」
ネガティブだったんだ、私。
そこで、ようやくグラタンを食べはじめた。
「咲希、今度こそ幸せにね。」
「うん、有難う。」
理香は、彼女なりに私の事を、心配してくれてる。
だから、元彼の事を話したんだろう。