輝く星に手を伸ばして


わー、二年かー……



一年のあたしは勝てない、かな。



あたしが大川を好きになったのは去年。


大川と岡田だから、出席番号順だと席が前後だった。


それで、仲良くなるのも早くて。



で、いろいろあって好きになった。



「男がずっと片想いって!」


「るせえ、だからお前にしか言えなかったんだよ」



笑ってはみたものの、心は泣いてるよ。


大泣きだよ。


大川の反応がいちいちあたしの心を壊していってるよ。



誰か助けてー!



「で、あんたはなにがしたいわけ?」


「その子の誕生日がもうすぐ来るんだよ」



おっと?



「いつ?」


「十二月二十日」



マジか。


あたしの一日違いですか。



うわ、最悪な誕生日になりそう。



「誕プレ渡したいんだけど、女子の好みわかんねーからさ。お前はなにが好き?」



大川がくれるもんなら、なんでも嬉しいよ。

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