クールな御曹司の蜜愛ジェラシー
「……もっと本気で抵抗してくれないと。それとも、優姫はこんなときでも俺に気を使って“いい子”なわけ?」
冷水を頭から浴びせられたような気分だった。
幹弥にとっては抵抗する私を面白がる予定だったのかもしれない。嫌がらせのうちのひとつを素直受け入れた自分。
どこまでいっても馬鹿だ、私。自己嫌悪に見舞われながらも、どうしてこんなにも胸が抉られたように痛むのかは理解できない。
「嫌い。幹弥なんて大嫌い」
子どもじみた精一杯の反抗。泣きそうになるのを目に力を入れて必死に堪えた。ここで泣くのは、彼の前だけで泣くのだけは絶対に嫌だ。
「いいよ」
それなのに不意打ちのように、静かに返ってきた言葉に私は戸惑った。そしてソファの背もたれに手をつかれ、彼の影で視界が暗くなる。
「嫌いでもいいから、今は俺のことだけを考えて」
顔を上げようとした瞬間、幹弥に思いっきり抱きしめられる。そのことに驚く暇もなく首筋に生温かい感触を感じて、反射的に肩をすくめた。
「ちょっ」
「言っただろ、本気で抵抗しない優姫が悪い」
彼のしなやかな手がニットの裾から滑り込まされ、肌に直接触れられたときは、さすがに体が強張った。
「待って、み――」
抵抗の言葉はキスで封じ込まれる。その間も、彼は私に触れる手を止めない。漏れそうになる声はくぐもった甘い吐息に変わる。
冷水を頭から浴びせられたような気分だった。
幹弥にとっては抵抗する私を面白がる予定だったのかもしれない。嫌がらせのうちのひとつを素直受け入れた自分。
どこまでいっても馬鹿だ、私。自己嫌悪に見舞われながらも、どうしてこんなにも胸が抉られたように痛むのかは理解できない。
「嫌い。幹弥なんて大嫌い」
子どもじみた精一杯の反抗。泣きそうになるのを目に力を入れて必死に堪えた。ここで泣くのは、彼の前だけで泣くのだけは絶対に嫌だ。
「いいよ」
それなのに不意打ちのように、静かに返ってきた言葉に私は戸惑った。そしてソファの背もたれに手をつかれ、彼の影で視界が暗くなる。
「嫌いでもいいから、今は俺のことだけを考えて」
顔を上げようとした瞬間、幹弥に思いっきり抱きしめられる。そのことに驚く暇もなく首筋に生温かい感触を感じて、反射的に肩をすくめた。
「ちょっ」
「言っただろ、本気で抵抗しない優姫が悪い」
彼のしなやかな手がニットの裾から滑り込まされ、肌に直接触れられたときは、さすがに体が強張った。
「待って、み――」
抵抗の言葉はキスで封じ込まれる。その間も、彼は私に触れる手を止めない。漏れそうになる声はくぐもった甘い吐息に変わる。