クールな御曹司の蜜愛ジェラシー
けれど、そっとネックレスを封筒に戻そうとしたところで、中にまだなにか入っていることに気づいた。二つ折りになっている便箋が、封筒のサイズと同じくらいで、さかさまにしても出てこなかったらしい。
慎重に便箋を取り出し、私は慌てて内容を確認した。そこに書かれていたのはたった一言だけ。
「……なによ、それ」
便箋の大きさに対して書いている量があまりにもアンバランスすぎる。おかげで逆に、彼の綺麗な文字が目を引いた。
『優姫、ごめん。』
それだけ。その一文だけ。もっとほかに書くことあるんじゃないの? これだけなら、書き添える意味なんてあった?
心の中で悪態をつきながらも、なにかがぽとりと落ちて、便箋に染みができる。なんでこんなにも胸が締めつけられるように痛むのか。どうして、涙が溢れてくるの?
彼が私に対して残した一言が、こんなにも刺さるなんて。
「ごめん」ってなにに対して? 黙っていなくなったこと? 最後に会った日のこと? それとも、私と過ごしていたときの態度?
わからない。幹弥がなにを考えているのか、考えていたのか。でも謝るのは私もだ。たくさん傷つくことを言われた。
けれど、幹弥と過ごす中で、私に向けられるものが、全部冷たいだけのものじゃなかったのにも気づいていた。
慎重に便箋を取り出し、私は慌てて内容を確認した。そこに書かれていたのはたった一言だけ。
「……なによ、それ」
便箋の大きさに対して書いている量があまりにもアンバランスすぎる。おかげで逆に、彼の綺麗な文字が目を引いた。
『優姫、ごめん。』
それだけ。その一文だけ。もっとほかに書くことあるんじゃないの? これだけなら、書き添える意味なんてあった?
心の中で悪態をつきながらも、なにかがぽとりと落ちて、便箋に染みができる。なんでこんなにも胸が締めつけられるように痛むのか。どうして、涙が溢れてくるの?
彼が私に対して残した一言が、こんなにも刺さるなんて。
「ごめん」ってなにに対して? 黙っていなくなったこと? 最後に会った日のこと? それとも、私と過ごしていたときの態度?
わからない。幹弥がなにを考えているのか、考えていたのか。でも謝るのは私もだ。たくさん傷つくことを言われた。
けれど、幹弥と過ごす中で、私に向けられるものが、全部冷たいだけのものじゃなかったのにも気づいていた。