初恋は、許されない恋でした。
晴瑠「美鈴漢字(みすず)、まーた王子様見てるの?そんなに見るくらいなら会いに行けばいいじゃん。」


『えーーーー。』

親友の晴瑠漢字(はる)にストレートな言葉を浴びせられて倒れそうな私こと

春川美鈴漢字(はるかわみすず)は、今日も今日とて教室の窓から学校の王子様、



黒木麻生漢字(くろきあそう)君を見ています。


『だって私みたいなのが会いに行ったってはねのけられるじゃん?確実じゃん!!』



だってだよ?
この高校に入って1年間。
いろんな子が麻生君に告白して、


まさかの皆振られちゃったわけ!!!


学校一の美少女ちゃんも振られたって聞いたし?私みたいなのが会いに行くだけで迷惑だし?



いや逆に私が死にそうで怖い((←


なぁんて、臆病者の私には麻生君を見てる資格しかないわけ。

え?資格もないって?
それ言わないで(真顔)



晴瑠「あ、美鈴、いつもの子また王子様にとりついてるよ?」


『うう……。』

いつもの子


それは学校1の美少女

あいら先輩


私が今十七歳のまだまだピッチピチ高校二年生。
で、

18歳になる私より一つ上のあいら先輩は麻生君に振られてもめげずに毎日麻生君の元へ会いに行ってる…、というわけでございますよ、はい。


言いたくないけどお似合いなの!!
美男美女で学校一のカップルになるんじゃーって言われてるくらい。


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