眠らせ森の恋
もしかしたら、愛情たっぷりかもしれません
 




 次の日、図書館でつぐみはお弁当の本を読んでいた。

 うーむ。
 どんなのにしましょうかねー?

 そして、それをどうやって社長室に持っていきましょうかねー?

 この間のお茶持って行きたいんですけど、のときみたいに、西和田さんに、
「お弁当はいかがですか」
と訊いてもらうとか?

 ……駅弁か。

 そのとき、斜め下にあったカクテルの本が目についた。

 いろいろあるんだなあ、と思って、めくっていると、エッグノッグのページが目に入った。

 エッグノッグのノッグは、nogginと呼ばれるアルコールを注ぐための木のカップから来ているという説もあるようだった。

 ふーん。
 だから、奏汰さんは木のカップに入れてみてたのか。

 ……私もいつかカクテル作ってみたいな。
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