眠らせ森の恋
「息子に気に入った子が出来たらしくて、結婚したいと言っている、と」
西和田くん、と微笑み、専務は、彼を見上げて言う。
「あのときの唐揚げ、美味しかったよ。
君が急いで揚げてくれた唐揚げ。
進学のために家を出る孫と、旅立つ前に、一緒に食べられて嬉しかった」
専務っ、と西和田は感涙にむせんでいたが、奏汰は、
「唐揚げ……。
俺は唐揚げの恩で雇われた西和田にスパイされてたのか」
と呟く。
横で、つぐみは、
「美味しいですよ、コンビニの唐揚げ」
と笑って言った。
西和田くん、と微笑み、専務は、彼を見上げて言う。
「あのときの唐揚げ、美味しかったよ。
君が急いで揚げてくれた唐揚げ。
進学のために家を出る孫と、旅立つ前に、一緒に食べられて嬉しかった」
専務っ、と西和田は感涙にむせんでいたが、奏汰は、
「唐揚げ……。
俺は唐揚げの恩で雇われた西和田にスパイされてたのか」
と呟く。
横で、つぐみは、
「美味しいですよ、コンビニの唐揚げ」
と笑って言った。