愛することと愛されること。
涙が止まらなかった。 何度も手でいかされて、でも止めてくれなくて。

「ひぃっ!! ぐず…… もう、っあ! やめ…て、」

せめてもの力でアリエラの手を自分から退かした。


「泣いちゃった。 短時間で何回もいかされたしなぁ。でもね、ユリィ 今日はどうやら歯止めが利かなさそうなんだ俺も。」

「…ぐず…もうやめてよ…。 なんで怖い顔のままするの? 怖いよ…。 優しくしてよ。 いつもの前までのアリエラはどこにいるの?」


私はこんなことされても、アリエラを未だに愛おしいと思っていた。 だから、優しかった頃のアリエラに戻って欲しかった。 こんな怖い思いはしたくなかった。


「さぁね…。俺はいつも優しかったのかな。 男なんてみんなそうだよ。 好きな女を壊したくなるの。俺はね、もう限界。 愛しすぎて狂っちゃいそう
こんなに愛してるのに、君は…人界に逃げちゃうし。 俺ね?どんな気持ちでいたと思う? 」


今までにないくらい怖い顔で彼はそう言った


「なんで、なんで逃げたんだろうって。 俺が悪かったんだって、何度も自分を責めて責めて 苦しかった。 そして久々に君を連れ返したらすごく綺麗になってた。 それが悔しくて。 」



「……………。」



「好きすぎて、歯止めが効かなくなるってこれのこと言うんだろうね。 ユリィ、、俺苦しいよ。 こんなに思っているのに空回りばっかりしてて。 どうすればよかったのかな。」



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