愛することと愛されること。
「……ごめんなさい….。私をずっと何年も変わらず好きでいてくれたのに、それなのに、私。 いつからか、あなたが怖くて毎日の夜もその行為も怖くて、怖くて仕方なかった。

だから、人界に逃げ出して。 こんな、夫を信じれなくて家出までして不安な思いにさせる駄目な妻でごめんね。」


「ユリエルは...駄目な奥さんなんかじゃないよ。 余裕がなかった俺が全部悪い。

余裕がなくて性行為まで強要するようになって、それくらいしないと不安で仕方なくて。

それが君を追い詰めてたなんて知らなくて俺は本当にどうしようもないやつだよ。」


「ごめんね、アリエラ、、寂しい思いをさせてて」

「いいんだ。こっちこそ、怖い思いを散々させてごめんね。 ごめん。辛かったよね。」


私達はお互いに抱き合って泣いた。 苦しかったよね。辛かったよね。 よく耐えてくれてそれでも、好きでいてくれて。



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