(完)最後の君に、輝く色を
「あ、ごめんなさい。前見てなかった」
やっと、声が出てとりあえず謝っておいた。
だけど、先生は何も喋らず頷くこともしない。
沈黙は別に嫌いじゃないけど、昼休み中の廊下のど真ん中で教師と無言で向かい合わせに立ち尽くしてる生徒の姿を見て面白おかしく吹聴する輩がいないとは限らない。
何か喋らなきゃ。
「先生どこ行ってたの?」
絞り出した話題はそれだけ。
「ああ、お前のクラスに行こうと思ってさ」
「へえ、何しに?」
「お前に会うためだよ」
表情が強張っているのが自分でもわかる。
「え?」
掠れた声が聞き返すと、先生は拗ねたような顔をした。
「だって、お前屋上にも行かねえし、部活にも来ねえしよ〜
心配になってさあ」
やっと、声が出てとりあえず謝っておいた。
だけど、先生は何も喋らず頷くこともしない。
沈黙は別に嫌いじゃないけど、昼休み中の廊下のど真ん中で教師と無言で向かい合わせに立ち尽くしてる生徒の姿を見て面白おかしく吹聴する輩がいないとは限らない。
何か喋らなきゃ。
「先生どこ行ってたの?」
絞り出した話題はそれだけ。
「ああ、お前のクラスに行こうと思ってさ」
「へえ、何しに?」
「お前に会うためだよ」
表情が強張っているのが自分でもわかる。
「え?」
掠れた声が聞き返すと、先生は拗ねたような顔をした。
「だって、お前屋上にも行かねえし、部活にも来ねえしよ〜
心配になってさあ」