(完)最後の君に、輝く色を
放課後はちゃんと部活に行くことに決めた。



私に対しての風当たりのきつさは変わることはないけれど、それも我慢できるのはきっと飛鳥の存在のおかげだろう。




あと、先生に会いたいっていうのもあるかな。



うわ、恋してる自分、気持ち悪い。なんかやだ。



いつも通り部室のドアを開けると、そこにはいつものメンバー。



ってあれ、



「あ、なっつっみ〜っ!おひさー」



「京子ちゃん。ほんとに久しぶりだ」



輝く笑顔をこっちに見せる彼女は池上京子ちゃん。



一応、美術部の副部長。



なんだけど、京子ちゃんは生まれつき病気を持っているらしくて、当たり前に学校生活を送ることができず、



休んだり、保健室登校したり、調子のいい日は授業に出たり、部活に来たり、自分の体調に合わせて生活している。



もともと私の学年の美術部は、平田ガールズが入ってくるまでは私と京子ちゃんだけだったから、自動的に私が部長、京子ちゃんが副部長になった。



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