(完)最後の君に、輝く色を
「ねえ、池上さん」


きた。


平田ガールズのリーダー的存在である1人が後ろに2人を引き連れて近づいてきた。



「あっ、播磨さんたち。ちゃんと来てるんだね!」



京子ちゃんはニコッと私に向けるそれと変わらない笑顔を浮かべた。



播磨さんと呼ばれる彼女は腕を組み、片足に重心をかけて私たちの前に立った。



「まあね。でも、いいなあ、池上さんしょっちゅう学校休めてさあ」



「それな!うちら毎日勉強して部活して忙しいのにさ病院で寝てるだけっしょ?いやー羨ましすぎ」



「そんな生活送ってみたーーい」



完全に悪意を持ったその言葉に私の心臓はどくどくと音を鳴らす。



京子ちゃんが休みたくて休んでいるわけじゃないこと知っているよね。



どうしてそんなことが言えるの。



震える手を必死に押さえつけて、声を絞り出した。



「…バカじゃないの」



「はあ?なんか言った?」



ギロッと睨みつけられてつい萎縮してしまう。



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