(完)最後の君に、輝く色を
沈んだ気分のまま、部活は終わり後輩たちはみんな帰って部室は2人だけになった。
2人で掃除して、部室を出たら、大きなあくびをしながらこっちに歩いてくる平田先生を見つけた。
「おお、池上。来てたのかー」
京子ちゃんの姿を見つけた先生は少し驚いた様子で近づいて来た。
「うっす。久しぶりに行こうかなーってね」
明るい2人といたら、自分が惨めに思えてくる。
「ほい、鍵もらいに来た。って、なんでお前はそんなに暗いんだよ」
「…はい、鍵どーぞ」
鍵を無理やり押し付けた。
さんにやり取りを、京子ちゃんは心配そうに眺めて私の耳に口を近づけた。
「夏実、あの子たちのこと平田先生に相談しな」
声を潜めてそれだけ言って、京子ちゃんは私から離れた。
「アタシもうお母さん迎えに来ちゃうから帰るねっ!夏実また今度ね!あ、先生も!」
ハキハキとそう話して、京子ちゃんは保健室の方に走っていった。
走っちゃダメって言われてるのに…
2人で掃除して、部室を出たら、大きなあくびをしながらこっちに歩いてくる平田先生を見つけた。
「おお、池上。来てたのかー」
京子ちゃんの姿を見つけた先生は少し驚いた様子で近づいて来た。
「うっす。久しぶりに行こうかなーってね」
明るい2人といたら、自分が惨めに思えてくる。
「ほい、鍵もらいに来た。って、なんでお前はそんなに暗いんだよ」
「…はい、鍵どーぞ」
鍵を無理やり押し付けた。
さんにやり取りを、京子ちゃんは心配そうに眺めて私の耳に口を近づけた。
「夏実、あの子たちのこと平田先生に相談しな」
声を潜めてそれだけ言って、京子ちゃんは私から離れた。
「アタシもうお母さん迎えに来ちゃうから帰るねっ!夏実また今度ね!あ、先生も!」
ハキハキとそう話して、京子ちゃんは保健室の方に走っていった。
走っちゃダメって言われてるのに…