(完)最後の君に、輝く色を
「飛鳥、描いていい?」
静かに聞くと、飛鳥は頷いた。
「俺どんな顔すればいいの?」
「そのまんまでいいよ。かっこいいから」
「マジでそういうのやめろ」
文句を言いながらも私の方に顔を向ける飛鳥。
一つ一つ丁寧に書き込んでいく。
全てを見透かしたような真っ青な目、
きめ細かい白い肌、
そして、出会った時は不満そうに曲がっていた口角は…
今は笑っている。
無意識に言葉が滑り出していた。
「飛鳥、あの時私はあなたのことモノクロだって言ったけど、もうモノクロなんかじゃないよ」
「たくさんの色が溢れている。
楽しい色も悲しい色も。
飛鳥は今"此処"にいるよ」
描き終わって、飛鳥に向けて笑ってみせた。
「どうしたの」
飛鳥は泣いていた。
透き通った綺麗な水がその肌を流れ落ちている。
泣き顔までもが美しい。
静かに聞くと、飛鳥は頷いた。
「俺どんな顔すればいいの?」
「そのまんまでいいよ。かっこいいから」
「マジでそういうのやめろ」
文句を言いながらも私の方に顔を向ける飛鳥。
一つ一つ丁寧に書き込んでいく。
全てを見透かしたような真っ青な目、
きめ細かい白い肌、
そして、出会った時は不満そうに曲がっていた口角は…
今は笑っている。
無意識に言葉が滑り出していた。
「飛鳥、あの時私はあなたのことモノクロだって言ったけど、もうモノクロなんかじゃないよ」
「たくさんの色が溢れている。
楽しい色も悲しい色も。
飛鳥は今"此処"にいるよ」
描き終わって、飛鳥に向けて笑ってみせた。
「どうしたの」
飛鳥は泣いていた。
透き通った綺麗な水がその肌を流れ落ちている。
泣き顔までもが美しい。