(完)最後の君に、輝く色を
「なんでもねえよ。ありがとな」


泣き顔をくしゃっとさせて笑う飛鳥。


今まで見たことないくらい心から笑っていた。


でもなぜか私はすごく不安を感じてしまった。



このままどこかに消えてしまいそうな。



「飛鳥…」



「ああ、止まんね。ん?」



涙を拭いながら、首を傾げる。



『どこかに消えたりしないよね?』



聞けなかった。



「ううん、何でもない」



そう言って苦笑いを浮かべた。



「そろそろ帰ろっか」



「そうだな。うわ、外、暗すぎだろ」



「飛鳥、片付け手伝って?」



「はいはい」




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