Xmas。



「あずって一人暮らしだっけ?」

「そうですね。3年目です」



悠さんが作ってくれた美味しいパスタを頬張りながら答える。



「そっか、大学3年生か」

「そろそろ先のこと考えないとなって思ってます」

「あぁ…どうすんの?」



私より先に食べ終わった悠さんが水の入ったグラスを回してカラカラと氷が音を立てる。



「んー、まあこの辺りで就職するか、このまま大学院に行くか…」

「実家の方には帰らねぇの?」



グラスに向いていた悠さんの目線が私を捉える。

その目は不安そうに揺れていた。



「この辺りでいる予定です」

「そっか」



ふわっと優しく、どこか嬉しそうな笑顔を向けられて思わずドキッとした。

さっきの不安そうな目はなんだったんだ…。






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