異次元に居たのは

「…っ!!」


雫はパッと目を開ける


「はぁっ…、何、今の夢。」


苦しかった。


痛くて、真っ暗で


何も分からない


なのに


何故か


悲しかった。


ポタッ


雫の目から涙が落ちる


「え…、何で…?」


ピピピピピピピピッ ピピピピピピピピッ


カチ


目覚ましを止め、布団から出てティッシュで涙を拭いて顔を洗いに行く


(本当に不思議…。何だったんだろう今の夢。でもあまり気にしない方がいいかな…)


というより、


雫は深く考えるのが怖かった


自分で自分を騙している


手がフルフルと震えるのを気にしないようにしながら朝の支度をする


風が吹く


何かを始まらせようとする風が
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