クリスマスの魔法
「ごめんなさい。他に好きな人ができて…」
私は小さく息を吐いた。
「はっ。そりゃそうだよね。」
私はメールの文を読んでから呟いた。
彼を拒絶し続けた結果こうなるのだ。
よりにもよって、クリスマスの0時過ぎにこれって…
きっと、彼はその子とデートでもするのだろうと思った。
連絡が途絶えたのも、その子と連絡を取り合っていて忘れられてたのだろう。
だけど、悲しくも苦しくもなかった。
ここで、やっと気付いたのだ。
私は彼のことこれっぽちも好きじゃなかったと。